相談したり、相談を受けたりするときの注意点

社会人には、報告、連絡、相談をするという意味を指す「ホウ、レン、ソウ」という言葉がありますが、それを実践するためには、コミュニケーション能力が重要となります。話をする側のスキルと話を聞く側のスキルの両方が必要なので、ここではそのことについて言及します。

まず、話す方は事実と自分の感情が混ざり合ってしまう場合があるので、まずは伝えたいことが何かを明確にしてくことが大切です。そして、話すことに恥じたり、無能だと思われないかといったことは考えないようにしましょう。むしろ、小さなことでも上司や仲間に相談したほうが、かえって良かったというケースも多いと思います。相談することはそもそも仕事の一部なので、相談相手にアポイントを取って、報告すべきことや相談したいことを素直に話しましょう。ただし、その際には、単なる愚痴にならないように、客観的な視点も交えて話すことが重要です。

それから、話を聞く方の姿勢も大切になります。いつも、部下や同僚などが相談しやすいような雰囲気を作っておき、必要に応じてきちんと耳を傾け、丁寧に応対するようにしましょう。そして、相談を受けるときには、自分の関心や興味を優先しないことです。また、話す方が言いたがらないことを追求するのは避けて、話す方の気持ちに寄り添うことが大切になります。話す方は積極的に相談し、話を聞く方は相手にシンクロするぐらいになることが、相談ごとをスムーズに行うときのポイントです。